2025年12月21日、過去最多1万1521組の頂点に立ち第21代M-1王者に輝いた「たくろう」。
一夜にして日本中を虜にした「たくろう」ですが、実は「テレビ露出は少ないが劇場では超実力派」なコンビであることをご存知でしょうか?
この記事では、挙動不審ボケ・赤木裕さんの素顔から、謎多きツッコミ・きむらバンドさんの経歴まで深掘りします。
「たくろうは一体何者なのか?」その正体と、9年の下積みが生んだ強さの秘密に迫ります。
まずは「たくろう」というコンビの基本情報をサクッと把握しましょう。
「急に出てきた」と思われがちですが、実はしっかりとしたキャリアを持つ中堅コンビです。
| 項目 | 詳細情報 |
|---|---|
| コンビ名 | たくろう |
| メンバー | 赤木 裕(あかぎ ゆう) きむらバンド(本名:木村 太一) |
| 結成年 | 2016年3月(結成10年目での快挙) |
| 所属 | 吉本興業 大阪本社 |
| 出身 | 大阪・よしもと漫才劇場(マンゲキ) |
| 主な賞レース | 第54回NHK上方漫才コンテスト 準優勝(2024年) M-1グランプリ2025 優勝 |
たくろうはNSC大阪校の先輩後輩コンビ。
ボケの赤木裕さんが37期、ツッコミのきむらバンドさんが36期です。
「テレビで見たことない」という声も多いですが、それはたくろうが主戦場を「劇場」に置いていたからです。
2018年には準決勝に進出するなど、お笑いファンの間では以前から「いつか爆発する」と言われていたダークホース的な存在でした。
「たくろう」という芸名は一度聞いたら忘れない、でもちょっと古風なコンビ名ですね。
気になっている人も多いはずです。
実はこの名前の由来には、ある「ビッグネーム」が関わっているという説があります。
一部のメディアやファンの間では、以下のように語られています。
二つを組み合わせて「たくろう」。
本当だとしたら、とんでもなくスター性の高い名前です。
一方で、「深い意味はなく、響きの良さや覚えやすさを重視した」という見方もあります。
昭和フォーク時代を彷彿とさせる「たくろう」という響きは、彼らの「派手ではないけれど、中身(ネタ)で勝負する」スタイルにマッチしています。
M-1決勝のネタを見て、「どっちがボケ?」と混乱した人もいるかもしれません。
基本的には冒頭で紹介したような以下の役割分担になります。
たくろうの漫才の特徴は、赤木裕さんの「挙動不審ボケ」と、それを優しく包み込むきむらバンドさんの「保護者ツッコミ」です。
赤木裕さんが独特な世界観で暴走しそうになるのを、きむらバンドさんが「否定」するのではなく、上手くコントロールしながら進行していきます。
二人の「カオスなのに安心感がある」という絶妙なバランスが、M-1審査員を唸らせた勝因と言えるでしょう。
漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2025』決勝が、21日に放送(ABCテレビ・テレビ朝日系 後6:30)。お笑いコンビ・たくろうが、過去最多1万1521組の頂点に立ち、21代目王者の称号と優勝賞金1000万円を獲得した。
引用元:Yahoo!ニュース
M-1決勝で強烈なインパクトを残したのが、ボケの赤木裕さん。
「目が泳いでいる」「テンパっているように見えて、実は計算?」と視聴者をざわつかせました。
赤木裕さんは34歳と、脂の乗った年齢です。
ステージ上ではあんなにオドオドしているのに、実は「空手の有段者(黒帯)」という情報もあり(段位には諸説あり)、そのギャップに驚かされます。
赤木裕さんの言葉選びのセンスは「天才的」と評されることが多いです。
M-1優勝直後の会見でも、独特な比喩表現で会場を笑わせたりと、ただの「テンパりキャラ」ではなく、知的なワードセンスが光ります。
SNS上でも「しゃべり出しから世界観ができている」「目が泳いでるのに、ネタの筋は通ってるのが凄い」と、その憑依芸にハマる人が続出しています。
憑依芸とは、役柄が完全に乗り移ったかのように演じきるを言います。
赤木裕さんの場合、「本当にこういう挙動不審な人なのでは?」と錯覚させるほどリアリティのある演技力が特徴です。
赤木裕さんは、今のスタイルを確立するまでに2016年の結成から約9年の長い時間を要しました。
「全国的なテレビ露出は少なく、知る人ぞ知る存在」でした。
しかし、この「売れなかった期間」こそが、赤木裕さんの独特なキャラクターを熟成させたと考えます。
劇場という生舞台で、どうやったら自分のキャラクターが観客に伝わるのか。
それを試行錯誤し続けた結果が、「M-1決勝での爆発」につながったのです。
「劇場での経験が自分たちのスタイルを形にしてくれた」 過去のインタビューでもそう語られるように、たくろうの土台は間違いなく大阪の劇場にあります。
一方、そんな強烈な赤木裕さんを隣で支えるのが、相方のきむらバンドさんです。
「バンドって何?」「ミュージシャンなの?」と、名前へのツッコミが止まりません。
きむらバンドさんの芸名の「バンド」は、過去に音楽活動をしていたことに由来すると言われています。
NSC(吉本のお笑い養成所)卒業後、授業補助のアルバイトをしていた60、後輩である赤木裕さんに声をかけてコンビを結成しました。
きむらバンドさんは、決して「前に出るタイプ」ではありません。
しかし、サジェスト検索で「きむらバンド 何者」「本物」と検索されるほど、その底知れぬ実力が気になっている人が多いのでしょう。
きむらバンドさんの役割は、単なるツッコミにとどまりません。
きむらバンドさんは漫才全体の「進行役」であり「演出家」です。
M-1決勝のネタでも、赤木裕さんが自由奔放にボケる中、きむらさんは冷静に、優しくツッコミを入れることで、観客を置いてけぼりにしていませんでした。
「赤木裕さんの独特なキャラを、きむらバンドさんが優しく受け止めることで、シュールにもかかわらず、漫才になっている」
評論家やファンからはそう評されています。
きむらバンドさんが手綱をしっかり握っているからこそ、赤木裕さんは安心して暴れられるのでしょう。
この信頼関係とネタ構成の安定感が、M-1という緊張感の中で、審査員や視聴者から「完成度が高い」と評価されたことが理由でしょう。
たくろうは、全国的には「無名」と言われています。
しかし、たくろうの優勝は決して「まぐれ」や「ラッキー」ではありません。
たくろうには、確かな「予兆」がありました。
2024年のNHK上方漫才コンテストでの準優勝は、大きな自信になったはずです。
M-1ファンの間では、「劇場勢がついに全国区に来た」「上方漫才準優勝からの流れを見て納得」と、これまでの積み上げを知る人たちからの祝福の声が上がっています。
たくろうは9年間、劇場で磨き続けた「生の笑い」への対応力が、M-1決勝という大舞台で花開いたのでしょう。
M-1グランプリ2025の最終決戦は、エバースやドンデコルテ、たくろうの3組で争われました。
激戦の中、なぜたくろうが選ばれたのか。
たくろうは、「構成力の高い王道寄りの漫才」だったからという見方が強いです。
ミルクボーイが優勝した時のような、「新しいシステムの発明」や「圧倒的な構成美」がありました。
たくろうの漫才は、奇抜な設定に見えて、実は日常のズレを積み上げていくロジカルな構成で成り立っています。
「今年は構成で勝った」 「一番安心して笑って見られた」
SNSでのこうした感想が示す通り、勢いだけでなく漫才としての技術の高さが、審査員の心をつかんだ決定打となったと考えます。
M-1王者となったことで、たくろうはこれからテレビ出演が激増することは間違いありません。
「急に出てきた」のではなく、「満を持して出てきた」コンビ・たくろう。
彼らの独特な空気感が、日本中のお茶の間を席巻することでしょう。
たくろうの今後の活躍から目が離せませんね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。