大阪・関西万博で、人気コスプレイヤー鹿乃つのさんが炎上しました。
公式ルールではコスプレ入場が認められていたにもかかわらず、SNSには「場違いだ」「TPOを考えろ」という批判が殺到します。
なぜ、ルールを守ったのに叩かれたのか?
そこには、日本社会特有の「空気を読む」文化と、表現の自由とのすれ違いがありました。
この記事では、鹿乃つのさんの行動をめぐる炎上の背景と、万博コスプレ問題が浮き彫りにした社会の矛盾を紹介します。
- 鹿乃つのが万博で炎上!ルールを守っても叩かれる時代の違和感
- 万博でコスプレOKなのになぜ批判されたの?
鹿乃つのが万博で炎上!ルールを守っても叩かれる時代の違和感

鹿乃つのさんが、公式でコスプレOKとされていた大阪・関西万博に参加したにもかかわらず、SNSで炎上しました。
鹿乃つのさんは、万博のルールに沿ってホテルで着替え、マナーを守って来場したにもかかわらず、「万博をコスプレ会場にするな」「非常識だ」といった声が集中します。
SNS投稿後、わずか数時間で賛否が大きく分かれ、論争が広がりました。
鹿乃つのって誰?万博で注目された理由!
鹿乃つのさんは、コスプレ歴約1年半のコスプレイヤーで、人気漫画『ダンジョン飯』のキャラクター・マルシルの姿で注目を集めています。
大阪・関西万博には、ホテルで着替えた後タクシーで向かい、ルールを守って参加しました。
万博公式サイトが「コスプレOK」と記載していたため、問題ないと考えて行動しましたが、その後SNSに投稿した体験記が大きな話題になります。
鹿乃つのさんは秩序やマナーに配慮していましたが、「万博にコスプレ文化を持ち込むのはどうなのか」という空気が広がり、思わぬ炎上へとつながりました。
なぜSNSで批判されたのか?
鹿乃つのさんが炎上した直接のきっかけは、万博でのコスプレ体験をSNSに投稿したことです。
内容自体はルールを守ったレポートでしたが、一部のユーザーが「万博は仮装イベントじゃない」と反発し始めました。
さらに、「TPOを考えろ」「国際的イベントにふさわしくない」という声が広がり、あっという間に批判の空気が強まりました。
この批判は、実際の迷惑行為があったわけではなく、あくまで印象や場にそぐわないという感情に基づいています。
つまり、鹿乃つのさんの行動そのものではなく、「見た目」や「空気感」への違和感が炎上の引き金になったと考えられます。
万博のルールとコスプレの関係
大阪・関西万博の公式サイトには、「持込禁止物に該当しなければ、コスプレや仮装での入場は可能」と明記されています。
さらに、露出度や作品内容の制限についても特別な制約は設けられていません。
しかし実際には、更衣室が設置されていなかったり、撮影マナーに厳しいルールが存在していたりと、自由とは言い難い環境です。
つまり「コスプレ自体はOK」でも、「どんな格好まで大丈夫なのか」とか、「どこでどんなふうに過ごすべきか」という細かいルールまでは、みんなの間でちゃんと決まっていませんでした。
このルールと現場の温度差が、鹿乃つのさんを巡る賛否を大きくした原因ではないでしょうか?
万博でコスプレOKなのになぜ批判されたの?
万博をコスプレで楽しんだので所感や注意点をまとめる|鹿乃つのhttps://t.co/GciA58iM2Bhttps://t.co/fGxZlElWuK
— はてブ人気エントリー (@hatebu100) April 23, 2025
大阪万博のコスプレ来場OKが公式から発表されたので、コスプレで行ってきました〜! 所感や注意点など、気づいた範囲でまとめてみるので、これからコスプレ来場を検討される方の参… pic.twitter.com/XuYs9UKuAQ
前述で紹介したように、万博では「コスプレOK」とされていましたが、「どこまでOKか」「どう振る舞うべきか」という細かい基準は決まっていませんでした。
そのため、中には風紀警察のような人もいて、感じ方が違い「マナー違反だ」と受け取る人も出てきました。
ルールと空気のズレが炎上を招きます。
万博はコスプレ向きじゃない?TPOをめぐるすれ違い
万博は世界中の国や企業が集まる、フォーマルな国際イベントです。
そんな場でコスプレ姿で歩いていると、「空気が読めていない」と感じる人が出てきても不思議ではありません。
たとえルール上OKでも、「その場にふさわしい格好をする」というTPO(時と場所、場合に応じた行動)を重視する人は多いでしょう。
鹿乃つのさんはマナーを守っていたものの、万博という「お祭り」と「公式イベント」の性質の違いに敏感な人たちに違和感を持たれました。
このような感覚のズレが、批判を加速させた背景にあると考えます。
著作権は大丈夫?コスプレと万博の微妙な関係
コスプレは、元となる作品のキャラクターを借りて楽しむ二次創作です。
本来、著作権は作者にあり、許可なくキャラクターを使えば違法になる可能性があります。
万博のような公共の場で多くの人に撮影・拡散されると、著作権者が「イメージを壊された」と感じる可能性があるかもしれません。
今回、鹿乃つのさんは規則を守った上で参加しましたが、「公的イベントで無許可コスプレはアウトでは?」と心配する声が一部のネット上で見かけます。
このように、法律と現実の間にはグレーな領域が存在し、そこが今回の騒動をさらに複雑にしています。
ルールは守ったのに炎上?規則と世間のズレを考える
鹿乃つのさんは、万博の公式ルールに従い、禁止されていない範囲でコスプレを楽しみました。
しかし、実際には「そんな格好は場にふさわしくない」「空気が読めない」と批判されます。
ここに大きなズレがあり、明文化されたルールでは許されているのに、世間の「なんとなくこうあるべき」という感覚が優先されました。
このズレが埋まらない限り、どれだけルールを守っても、叩かれるリスクは消えません。
今回の鹿乃つのさんの炎上は、単なるコスプレ問題ではなく、日本社会に根づく「空気や雰囲気のルール」の難しさを浮き彫りにしたのではないでしょうか?
まとめ
鹿乃つのさんの万博コスプレ炎上は、ルールを守っても叩かれる時代の難しさを浮き彫りにしました。
コスプレは公式にOKでも、場の空気を読めないと批判されます。
この矛盾は、表現の自由と公共のマナーのバランスという、社会全体が避けて通れない課題を突きつけられた感じでしょう。
これからは単に「許されているか」だけでなく、「どう共存するか」が問われる時代になっていくかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。